燻製工房の話 |
2005年の春、父(がんさん)と僕の2人(妹や母は食事の差し入れでサポート 笑)で、この燻製工房の建築がスタートしました。建坪は約7坪、総工期は約1ヶ月。 当初は、工房を作るのではなく、小さなスーパーハウスのようなものを購入しようかと考えていたようです。 展示場に足を運び、大きさや設備、価格などを何度も吟味しました。(このあたりから僕も既に巻き込まれています 笑)でも結局、我が家の庭にぴったりなものがなく、価格もかなり高額なものでした。 「高いし、納得できるものがないんじゃぁ、作るしかないね。」 こうして、工房を建造する事が決定しました。 まずは、必要な広さと設置場所の検討から。 外部から要請される基準を満たし、かつ、スモーカーを中において、パッケージングも出来る「最低限度の大きさ」を満たす場所は、我が家には「目の前の庭」しかありませんでした。 母の反対をうやむやに揉み消して、設置場所は「庭」へと決まったのです。 場所は決定。後は、どんな工房を作るかです。 ある日、紙に図面“らしき”ものを描いている父をみて、 僕:(これで、マトモなものが作れるのか・・!?) と不安を抱いた僕は、念の為、何もコミットする事なく、図面を一部書いて渡してみました。 この行動が運の尽き。一度やり始めると、きっちりとやらないと気が済まない性分の僕。気付いたら、図面作成は僕の仕事になっていました・・。 大学で学んだ構造力学と材料力学、そして設計と製図のやり方を思い出しながら、コンピュータを使って燻製工房の設計図を作りました。もう10年近く前の話になるので、思い出すと言っても、、それはもう・・(笑 この時に使ったCADソフトには、三次元設計を可能にする機能がついていました。ちょっと使ってみると・・・使えたら相当に便利だったはずですが、慣れるのに相応の時間が必要になりそうな機能で、結局、オーソドックスな正面図と側面図を作画する、という手法を用いました。 「作図をすると寸法を自動的に出力してくれる」機能がとても便利で、工期の短縮に繋げる事が出来ました。とてもじゃないけど、寸法を計算していたら、倍以上の時間がかかったと思います。 工程としては、全体の大まかな設計→全体詳細設計→部品詳細設計→部品製作→組み上げという流れで、プラモデルみたいなものです。 机上の計算では、幾何学的に正確に設計されていたとしても、実際作業をしてみると、購入した素材自身が歪んでいたり、加工が難しい形状があったり、工具に問題があったり、ちゃんと作ったはずの部品が何故か短かったり(ちゃんと作れてません 笑)と、なかなか一筋縄では行きませんでした。 |
では、ここから写真とともに、建設風景を紹介します! (下のリンクをクリックすると別ウインドウが開きます。) →建設風景を見る← |